存在が消えるスピーカー
八ヶ岳創響の視聴室では特長の異なるスピーカーを並べて聞き比べていただいています。
その際、ほとんどの方が最初に「どのスピーカーから音がするのか分からない。」と驚かれます。
次に、多くの方がそれぞれのスピーカーに耳を近づけ、どのスピーカーから音がするのか確かめようとなさいます。
これは決して魔法ではありません。
オーディオの専門誌では、音を立体的に聴くために、二つのスピーカーと聴く位置の三点をレーザー計測器でミリ単位で正確に位置決めする方法をよく紹介しています。
こうして最良の位置で聴くと、音がスピーカーからではなく、前方に立体的に浮かび上がります。この現象を専門家は「スピーカーが消える」と呼びます。
しかし少しでも頭を左右に動かすと左右のスピーカーから音が聞こえてしまいます。最良の状態で聴くのはなかなか大変で疲れます。
2aRs2 (Active Acoustics Radiation Speaker System)は、音の反射と広がりを解析し、極端に聴く位置をずらさない限り音が前方から立体的に聞こえるような構造に設計しています。
その構造がこのような独創的な形を生みました。
2aRs2 は、聴き疲れしにくく音がホログラムのように前方に浮かび上がる、まるでステージがそこにあるかのような癒しの音響空間を創ります。
ハイレゾは勿論、YouTubeの音楽動画も画面がそのままステージになったようにリアルに奏でます。お気に入りの音源をお持ちになって八ヶ岳創響の試聴室で是非その効果と音をお試しください。
オプションで全モデルBluetoothに対応します。
八ヶ岳産の材料を吟味したスピーカー造り
八ヶ岳創響 【2aRs2 】 は、スピーカーの素材となる良質な木材が豊富で年間降雨量が少なく、木材の乾燥や加工に適した八ヶ岳山麓に工房を開きました。
オーダーを頂いてから、ハンドメイドでスピーカーを製作しています。
地元の樹齢50年ほどの唐松の丸太を厳選して入手し、乾燥を均一に進めるための前加工をして1年以上十分乾燥させます。
次に丸太を刳り抜いて本体を製作します。
同時に丸太から音響コアを削り出し、その他の数多くの部品も製作します。
全ての部品が揃った所で、塗装を何重にも重ね仕上げます。漆塗りについては、170km離れたときがわ町の漆器工房「木の器」へ送り、2週間かけて漆を塗り重ねます。
そしていよいよ組み上げ。ドライバーユニットや電装部品等を取り付けて姿が完成します。
ここから約1週間かけてスピーカーのエイジングを兼ねて、音の創り込みを行います。
納期については、ご注文を頂いた際にご相談させていただきます。
贈り物や記念として文字や文章の刻印も承ります。
ロゴのご紹介
【2aRs2 】とはActive Acoustics Radiation Speaker Systemを表すブランド名です。
上方に向けたスピーカーとその音を水平方向180度と水平から上方45度に広げて反射する三角錐状の音響コアにより、音が立体的に聴こえるスイートスポットを広げると共に、音を乱す原因となる床や家具への反響を抑える新しいスピーカーシステムです。
Active Audio Radiation Speaker System 4つの技術
音を効果的に広げ、音を濁らす乱反射を抑え、「目の前にステージが浮かび上がる、歌手がまるで自分に歌いかける」そんな音場を創る4つのを技術的構造が【2aRs2 】のデザインを生みました。
*部屋の構造により効果は左右されます
上部に設けた半円錐の音響コアが、音を水平方向、全面180°に広げ、リアルな聴き疲れしない音場を創り出します。この仕組みによって、スピーカーユニットを前面に配置している従来型のスピーカーに比べて、音が生き生きと立体的に聴こえる空間(スィートスポット) が大きく広がりました。
音響コアにコントロールされた、上方向への音の放射が天井面へ反射し、コンサートホールのような上下方向の音の響きを作り出します。
左図の従来型スピーカーの場合、音が手前のテーブルや床に乱反射し音を濁らせます。2aRs2のは、音響コアが、音の放射を水平方向から上方約45°の間に制御し、床やテーブルなどへの乱反射を抑え、音の濁りを減少します。
*劇場では客席や観客が床面への音の乱反射を吸収する働きをします
スピーカーユニットは振動(音)を発生する装置ですが、ユニット自体が振動すると本来の音を歪めます。スピーカーユニットを本体底面に強固に固定することにより、振動による音の濁りを抑えています。
その他の特長
- 音を発する部分を分散させず1点に絞る為、同軸或はフルレンジユニットに拘っています。
これにより音の立体感が高まります。 - 唐松の丸太を刳り抜いた本体(拭き漆・日本画モデル)は、時間とともに強度を増し、音を更に深めます。使えば使うほど音が良くなる高級楽器と同じ原理です。
- Near Field Listening (ニア・フィールド・リスニング)二つのスピーカを100cm~130cm程の間隔に置きます。この二つのスピーカを底辺とする正三角形の頂点部分で音楽を聴けばNear Field Listeningとなります。
スピーカーとの距離が近いので、周りを気にせずに済む小さな音量でも十分迫力のある音楽を楽しめます。【2aRs2 】の全てのモデルは、このNear Field Listeningに於いても最大の効果を発揮するように設計しています。
高品質なヘッドフォンは、低音から高音まで実に広い音域で微細な音の違いもくっきりと浮かび上がらせ、実にリアルな音を再生しますので音楽に集中できます。
一方、装着自による閉塞感や音の立体感にどうしても不満が残りがちです。また、自然に耳が音に集中するので、同時に知的作業を行うのは困難です。
ヘッドフォンをはずして、【2aRs2 】で音楽を聴いてみませんか?
ステージが浮かび上がり、歌手が自分に歌いかけてくる、そんな音場が目の前に広がります。
一度Near Field Listeningを試してください。
音楽の効果
音楽は、脳の前頭葉を心地よく刺激し創造性を高めます。
クリエーター、企画・戦略に携わる方、弁護士、芸術家、デザイナー、建築士、その他創造的な業務に従事されている方は、【2aRs2 】でBGM的に音楽を聴きながらお仕事をなさると、きっと集中力が高まり、いろんなアイデアが湧いてくるでしょう。
クラシックやバラードが前頭葉を活性化するとの研究成果が多く発表されています